当たり前ですが
私が仕事で出会う方々の多くは
コミュニケーション障害があります

言いたいことが言えない
言えても伝わらない

これはとてもストレスが溜まるものだと思います

コミュニケーション障害があると
ほんの些細な意思決定ですら
満足にできなくなります

些細な意思決定・・・それは
例えば、朝起きて身支度をする際に
着る服
着替える順番
袖の通し方
顔の拭き方
化粧や髭剃りの順番・・・

ご飯を食べる際も
食べるもの
食べる順番
1口の量
食べる速さ
座り方・・・

寝るときだって
右向き?左向き?
パジャマの・素材
布団の厚さ
布団のかけ方・・・

数えだしたらきりがないほど
私たちは小さな意思決定を繰り返して
日常生活を過ごしています

コミュニケーション障害などで
自分の意思を伝える手段がない方は
それらを全て自分以外の人が決定します

私のようにコミュニケーションに大きな問題がない人間でも
うまく伝わらずに困ることが多いのに
コミュニケーションに問題を抱えると
そのストレスを感じる機会は
何倍も何十倍、何百倍も多いはずです

どうしても日々関わっていると
丁寧に意思表出を待てないことが
多くあります

簡便で確実な意思表出手段を見つける

これは私を含めて
言語聴覚士にとって
とても重要な仕事と思っています

ともあれまずは
身近な人から・・・

家族と会話してみましょう

こんなことを書きながら
私、最近
家族とのコミュニケーションが
丁寧じゃなかった気がするなぁ・・・
なんて気が付きました

今日の夕食はゆっくり会話をしてみよう

そんなことを改めて思います

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。

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