【びぃどろ講座】子どもを育む、模様替え

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赤ちゃんが生まれると、お部屋も子ども仕様に模様替えをするお宅も多いのでは?今日はそんなお話。

赤ちゃんが生まれた

赤ちゃんが生まれると、家族のあり方も変わり、お家の中も、赤ちゃんとの生活に合わせて少し工夫される方も多いのではないでしょうか?

赤ちゃんは、初めは寝たきりですが、徐々に寝返りを覚え、ハイハイ 、つかまり立ち、伝い歩き、独歩、走る…と発達していきますね。今日はその順番で、どのようなってんに工夫をしたらいいかお話ししましょう。

寝んね期

赤ちゃんが自宅で過ごすようになり、当分は寝返りもせず、寝んねして過ごしますね。うつ伏せ自体には大変良い効果もたくさんあるのですが、長時間うつ伏せで過ごさせることは、乳幼児突然死症候群などのリスクもあるため、注意が必要です。

この頃は赤ちゃんは、仰向けで過ごすことが多いので真上、つまり天井側にあるものだけが見える状態です。ですからライトが眩しすぎるなどには注意しましょう。

生まれた直後は「黒」「白」「グレー」だけが認識できる状態です。つまり明るさですね。そして生後2〜3ヶ月くらいからは赤色からスタートし、色を見分ける力が育まれます。その頃から、頭の上のベッドメリーなども見えるようになります。

メリーとの距離は30〜50センチ程度です。それ以上離れると、まだぼやけてしまいます。

またこの頃は、顔の上に落ちてきたものを払い除けることはできません。ティッシュやビニールなどで、顔を塞ぐことがないように、物の配置には充分注意しましょう。

寝返り期

寝返りが始まると、今度は移動が始まります。まずは寝返りをしても落ちないところで過ごすことが必要です。ベビーベッドなら柵をきちんとしましょう。布団で過ごす場合は、布団と床の高低差に注意しましょう。

ベビーベッドの場合、寝返りして柵とマットの間に挟まることもありますので、そう言った隙間には注意しましょう

ベビー布団の場合、寝返った先にある、テーブルや椅子の脚の形状に注意しましょうね

ハイハイ期

ハイハイ が始まると、一斉に移動範囲が広がり、ママによっては息つく暇もありません。

この時期はやはり誤飲のリスクに注意しましょう。手の届く範囲に、ビー玉のような危険がおもちゃを置かないこと。意外と大事なのがゴミ箱。ゴミ箱にも注意しましょう。ちなみに我が家は、第一子誕生後、ゴミ箱を壁掛けにしました。そうしたら掃除機かけるのがなんとも楽ちん!以後何年も経ちますが、ずっと壁掛け式です。多分これは変わりませんね。

この頃になるとお座りができるようになります。お座りで遊べるようにするために、部屋のおもちゃの棚がある場合、一番下をお子さんのコーナーにして、座ったまま遊べるようにしましょう。

絵本も同様で、数冊が取りやすい位置にあると、思い切り広げて遊べるようになります。視線の先に興味のあるものをおく、というイメージで世界を広げましょう。

話は変わりますが、ハイハイ をしない赤ちゃんもいますが、それはされとて、赤ちゃんにとってハイハイ は結構重要です。股関節を含め身体の発達に重要な動きなんですね。ですから、ハイハイ をしたくなる環境を整えることも重要です。ハイハイによっておもちゃに触れられる、とかですね。もちろんどこにでも動き回ると大変なので、「あ〜そっち行かないで!」と思うママも多いと思いますが、一応大変重要である、抑制しないように、ということはお伝えします( ̄▽ ̄;)でも…大変ですよね(笑)

つかまり立ち期

さぁ、徐々に行動範囲が広がるつかまり立ち。この頃のこどもの世話は、本当に怖い!転ぶんじゃないかと、冷や冷やしてしまいますね。

この時期は、「転ばない」ということに注意するより「転んでも怪我しない」という点に注意します。

転ばないことを意識してしまうと、「立たせない」ことが増えてしまいます。この時期はいろいろな棚などを使って「立つ」練習をした方がいいので、しっかりと立たせましょう。

そのためには「つかまりやすい物」をあえて置くことが重要です。棚のいちなどで、あえてつかまりやすいものをセッティングしましょう。また、立った後、姿勢が安定するようなものがあると、なお良いでしょう。

伝い歩き期

いよいよ本格的に、ママが困る伝い歩き(笑)怖いんですよね〜伝い歩き。でもここも敢えて「歩かせましょう」と、言いたい。ですから、歩くときに「転びにくい」セッティングを考えましょう。

棚と棚の間の距離を離し過ぎないとか、高さも無理をさせない、と言ったところです。あと、転倒したときに角に頭をぶつけない工夫も必要ですね。クッション材をつけるとか、ママが近くにいる時は、転ばないようにするのではなく、転んだときにぶつける可能性がある場所にクッションやママの手を当てておく、というやり方になります。

まとめ

子どもの発達というものは、大人が誘導するものではなく、自身のペースに委ねる部分が多いものです。ですから、子どもが自ら動くためにも、大人は「リスクを避けておく」ということに注意する必要があります。

また、「動きたくなる」環境を整えるためにも、各時期に合わせた棚の配置などに注意することも重要です。

工夫しながら、のびのびと発達できるお部屋作りをしてみましょうね♪

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。

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