【びぃどろ講座】パン粥の作り方

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パン粥って便利!

食事には主食と副食があります。主食にはご飯やパン、麺などが挙げられます。介護食であってもこれは同じですから、主食にお粥を用いることが多くなります。しかしお粥って毎日炊くのは意外と大変です。家族分のごはんも炊きながら、お粥も併せて炊くというのは骨が折れるものです。加えて、エネルギー量は少なく、味も毎日お粥では飽きてしまいます。

そんな方にお勧めなのが『パン粥』。主食であることはもちろん、お粥に比べてカロリーアップも図れます。味も大きく変わるので、食べやすくなります。調理時間もお粥に比べれば短く済むので、たまにはパン粥も試してみられてはいかがでしょうか?

今日はこのパン粥についてのお話です。

パン粥を作りたい

先日、戸別訪問の際に急遽パンがゆを作ることになりました。ご家族と訪問内容についてお話できたのがギリギリのタイミングでしたので、訪問の直前に急遽、コンビニエンスストアに立ち寄り、そこで買えるパンを使って、パン粥を作ることにしました。

ごはんから作ることに比べれはこうして簡便にできるのはありがたいです。

このように、食事訓練や評価でパン粥をつかうことがしばしばあります。理由はお粥に比べてすぐに用意できる点にあります。固さの調整などもしやすく、比較的使いやすいので、今日はパン粥の作り方をまとめます。

おススメのパンは?

コンビニエンスストアやスーパーなど、身近なお店でパンを購入する場合、一番買いやすいパンと言えば食パンですね。食パンはパン粥が作りやすく、どこでも手に入るため、大変活用しやすいパンと言えるでしょう。調理の際は耳を落とした方がはやく炊けますが、実際は少し丁寧に炊ければ、耳があっても大丈夫です。

その他のパンでは、スティックパンや、かにパンなどをお勧めしています。比較的ボロボロとしやすいパンなのですが、これが逆にパン粥になると適度に水分を吸って、非常に食べやすくなります。粥にするとすぐにとろけるのが使いやすいのです。

これに対して、デニッシュやクロワッサンなどの油分の多いパンの場合、繊維がしっかりしているため、少し作りにくくなります。これらのパンではパン粥が作れない、ということではありませんが、敢えてこれで作るのであれば、前述の食パンなどをお勧めします

作り方

①パンを細かく千切る(または切る)
②牛乳にひたす
③火にかける、又はレンジでチンする
④柔らかくなったパンを潰す
⑤必要に応じて牛乳を足して、固さを調整する

とっても簡単ですね♪

注意点

ここで大切なのは

「固さ」と「滑らかさ」

この2つのチェックを忘れていませんか?これは本当に重要なので外してはいけません。

そのために必ずやるべきこと、それは・・味見!

必ず味見をして、舌と上顎で押しつぶしてみましょう。
舌にザラつきは残りませんか?貼り付かないですか?パンと牛乳が分離していないですか?

どんなものでもそうですが、介護食や嚥下食等を作る場合は、なるべく味見をしましょう。味見のいちばんの目的は、固さやざらつきを見ることです。そして、毎回味見をすることで「今日は食べやすそうだったな」「今日はざらつくな」などの判断ができるようになります。案外これが一番重要だったりします。

ざらつきなどを減らすためには、すこしゆっくりと弱火で加熱して、パンの細胞をしっかりと壊すことです。これにより、より滑らかなパン粥が作れます。

お粥よりカロリーもあり、短時間で作ることができるパン粥。たまには主食として出してみるのもいいと思います。

試してみてくださいね♪

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。

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