【びぃどろ講座】障害がある?赤ちゃん健診で引っかかった!

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女性は妊娠や出産という、大きなイベントを超えるにあたり、たくさんの不安にぶつかります。今日は、乳幼児健診について。

乳幼児健診って?

赤ちゃんが生まれると、その月齢に合わせて、発達の様子を専門家に見ていただくために、乳幼児健診があります。昔は保健所で一斉に検査を受けていたようですが、最近では自治体によりますが、小児科での健診が多い印象があります。

「検診」ではなく「健診」

この乳幼児健診。漢字をよく見ると、「検診」ではなくて「健診」なんですよ?これの意味が分かりますか?

【検診】
検査して診断するという意味です。特定の病気を早期に発見して、早期に治療することが目的となります。

【健診】
こちらは、健康診断の略です。ですから、健康かどうか?病気の危険因子があるか?と言ったものを確かめることが目的です。あくまで、病気を診断することはなく、危険因子がないかを確認するものです。

乳幼児健診の目的

上述の通り、乳幼児健診は病気を診断するためのものではなく、あくまで健やかに育っているか、全身状態を確認するためのものです。

体重や身長などの全身状態から、お子さんが、健康に育っているかを確認したり、遊ぶ様子などか、子供が身体面と精神面の双方がバランスよく育まれているのかを確認して、病気や発育の遅れの早期発見につなげるために行われます。

ですから、この乳幼児健診の項目でうまくできないことがあったからと言って、すぐに「障害がある!?」と不安になる必要はなく、あくまでも「確認」して「万が一に備えての早期発見」が目的なんだと理解して受けましょう。

乳幼児健診の時期

1ヶ月健診

これは生後1ヶ月の健診で、最近は産婦人科の産後健診と同時に行うことが多いでしょう。
基本的な身体測定を行い、体重の増加具合・身長・母乳やミルクの哺乳量の確認を行います。その上で、順調な発育か、水頭症など先天性の病気はないかなどを診ます。

体重の増加が極端に少ない場合などは、特に注意が必要で、栄養不足だけでなく、大きな病気が原因である可能性もあるので、精密検査が行われる場合もあります。
いずれにしてもこの時期は、赤ちゃんの哺乳のリズムや量、そしてウンチやおしっこ、睡眠などの基本的な生活が一番重要ですから、それらの状態をお医者さんに正確にお伝えできるようにしておくといいでしょうね。

3~4ヶ月健診

この時期になると、赤ちゃんがだいぶ周囲に反応するようになります。声を立てて笑ったり、追視と言って、動くもを視線で追うようになったりします。首が据わるお子さんが増えるのもこの時期ですね。

周囲の声かけに対する反応が始まるなど、コミュニケーションを覚える初期の段階です。日常生活での様子など、説明できるといいかもしれません。最近ではスマホで気軽に動画が撮れますので、それを先生に見せることもいいでしょう。

お医者さんが見る項目は多岐にわたり、身体測定(身長・体重・胸囲・頭囲)、視線、斜視の有無、外陰部の病気の確認、心臓の音の確認などお行います。

首据わりが一番気になるところと思います。ここで据わったよと言ってもらえると「あぁ、抱っこが楽になる〜」なんて思ったものですね。これから先の寝返りやハイハイ 、歩行などへつなげるため最も基本的な部分が首ですので、とても大事な項目ですから、しっかりと先生に確認していただきましょう。

6〜7ヶ月健診

この時期の赤ちゃんは、物を手で掴んだり、寝返りをうったり、人見知りをしたり、あやすと泣き止んで笑うなどとっても反応豊かで、人間らしい行動が見られるようになります。

身体の動きとしては、「寝返り」と「お座り」を中心に見ますね。さらに、比較的簡単にご家庭でもできる検査に「ハンカチテスト」があります。仰向けに寝せた赤ちゃんの顔に、小さなハンドタオルなどを被せ、それを赤ちゃんが自分で払い除けるかを見るものです。実はこれ、6ヶ月未満の赤ちゃんにはこの動作はできません。この動作は、布を脳で理解して、手で掴むという手先の動きの発達なども関わるため、やや高度な知能発達を見るものになります。

とはいえ、これができないからと言って、すぐに障害があるか?などと不安になる必要はなく、遊び方を工夫するなどして、様子を見ることも大切です。遊び方などについては、医師の先生にしっかりと相談されてくださいね。

ハンカチテスト

今回また、びぃどろの企画動画で、ハンカチテストについてまとめてみました。

お昼寝中の志垣さん。息苦しくないのかな?

呼吸の苦しそうな志垣さんを横目に淡々と解説しますw

まとめ

赤ちゃんが生まれると、どんな発達もうれしさもあり、不安もありますね。今時のお母さんは、スマホでなんでも検索できますから、わずかな発達の変化にも敏感です。

うちの子、遅いのかな?

あれ?これって問題?

そんな不安が多いですね。

私も子供を育てていますが、こんな仕事をしているからでしょうか?健診や育児教室などの先生に対して「もう少し、こういうところ教えて欲しいのに!」とヤキモキすることもありました。なんなら私の方が詳しいんではないか?みたいな時があったのも事実です。

専門家は世の中にたくさんいても、そんな方と相談したい人と繋がることができなければもったいないなと思ったりもしています。

私のブログを通して、少しでも安心できた!そんな風になればいいなと思います。

【長岡菜都子(だんらんコーディネーター)】
リハビリテーション専門職である言語聴覚士の国家資格を所有。病院勤務を経て、訪問看護ステーションに入職。以後12年間で、訪問リハビリテーションを学ぶ。対象は乳幼児から高齢者まで幅広く、病気や障害を抱えながらも、にいかにして家族とともに充実した温かい生活を送れるかにこだわり、支援している。
現在は病気や障害を抱える当事者に対し、『個別』ではなく、家庭や関係施設へ『戸別』に訪問し、主に「はなすこと」「たべること」に関する、赤ちゃんの育み支援、こどもの学び支援、成人・高齢者の生活支援を行っている。
その他、医療・福祉・介護・教育施設等への外部講師等も行い、「はなすこと」「たべること」のバリアフリーを目指し活動中。

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